不動産投資の罠!?新築ワンルームマンション販売業者に騙された話書籍はこちら

ワンルーム投資で貯金が減り続ける中で、起死回生を狙って海外FXに手を出してしまった話

私は新築ワンルーム販売業者の口車にのってしまい、新築ワンルームマンションを合計で3件購入しました。

新築ワンルームマンションのローンは、3件とも全てフルローンで借金が5,000万円近くになってしまいました。

ローンの返済は借主からもらう家賃収入でまかなっていました。

ところが、購入してから数か月もたたずに空室が発生して、その計画がすぐに破綻しました。

以下の記事に当時の状況を書いています。

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空室の間は自分の貯金からローンの返済に充てなければならず、苦しい日々でした。

そんな時に少ない資金で莫大な利益が狙える海外FXの存在を知りました。

国内FXだと国内の取引業者全ての最大レバレッジは25倍ですが、海外FXは最大レバレッジが数百倍の取引業者がけっこうありました。

今回はローン返済の資金を増やすために手を出してしまった海外FXの話をします。

目次

海外FX業者とは?

海外FX業者について多くの人が知っていると思いますが、念のために説明しておきます。

こちらは金融庁のサイトからの抜粋です。

II  取引に対する注意
FX取引は、金融商品取引法上のデリバティブ取引に該当します。
日本に居住する投資者に対してFX取引を業として行うには、金融商品取引業の登録が必要です。
たとえ海外で金融商品取引のライセンスを持つ業者であっても、日本で登録を受けずに日本に居住する者に対して金融商品取引を業として行うことは禁止されています。

無登録業者と取引した場合は、トラブルが生じても無登録業者への追及は極めて困難です。
取引を始める前に、取引の相手が金融商品取引法の登録を受けている業者であることを必ず確認してください。

◆ 金融商品取引法の登録を受けている業者は、こちらで確認できます。
◆ 無登録で金融商品取引業を行っているとして、金融庁(財務局)が警告を行った者は、こちらで確認できます。

引用元:外国為替証拠金取引について 金融庁 https://www.fsa.go.jp/ordinary/iwagai/

これを読むと海外FX業者は金融商品取引業の登録をしていない無登録業者ということがわかります。

日本で金融商品取引業の登録をせずに日本居住者に取引させるのは禁止されています。

無登録業者の海外FX業者は拠点が海外なので、トラブルがあっても日本の金融庁は助けることができません。

また、金融商品取引業の登録もされていないので、法律で罰することもできないのです。

だから、金融庁は無登録業者に対して警告を行うことしかできないのです。

そんな無登録業者の海外FX業者で皆さんが一番知っているのは「XM」だと思います。

他にはAxiory、GEMFOREX、iForex、FXDD、FXPro、LAND-FX、is6com、TitanFXなどいろんな業者があります。

その中で私が選んだ海外FX業者は「XM」でした。

きっかけは「XM」を推奨しているサイトがあり、そこでXMの口座開設をして証拠金を預けると100%ボーナスがつくなどのお得な情報を知ったからでした。

最大レバレッジは888倍ですし、100%ボーナスを使えば「入金額の2倍の証拠金」で取引ができます。

こんなにおいしいことはない!!

そう思ってXMを推奨するサイトのリンクから口座を開設しました。

海外FX業者を推奨するサイトがたくさんある理由

XMなどの海外FX業者を推奨するサイトが当時はたくさんありました。

目的はアフィリエイトです。

なぜ金融商品取引業の登録をしている国内FX業者をアフィリエイトしないのか??

なぜ無登録業者で金融庁から警告を受けている海外FX業者をアフィリエイトするのか??

国内FX業者のアフィリエイトの場合は、サイトの閲覧者がサイトのリンクから口座開設して、数十万通貨の取引をした時に1回だけ7~8千円程度の報酬が発生するパターンが多いです。

それに対して海外FX業者のアフィリエイトはかなりオイシイのです。

例えば、海外FX業者の「XM」は「ライフタイムコミッション」というリベートシステムを取っており、自分のサイトのリンクから口座開設した人が「XM」で取引をするたびに報酬が発生します。

この報酬が最高1ロット (10万通貨) あたり10USDと破格なのです。

ライフタイムコミッションという仕組みは、そのユーザーが取引を続けてくれる限り、報酬が振り込まれ続けるシステムなんですね。

だから、私が「XM」で取引をしている間は、私が口座開設したきっかけのサイトの運営者にはひたすら報酬が振り込まれ続けていたと思います(汗)

他の海外FX業者も似たようなシステムをとっているので、国内FX業者のアフィリエイトなんかアホらしくてやってられないのが海外FXアフィリエイターの本音なのでしょう。

海外FX業者に出金拒否される!?

私はローン返済の資金を増やすために海外FX業者「XM」で取引をひたすら行っていました。

トレードは勝ったり負けたりの繰り返しでしたが、運よく資金は増えていきました。

最初に入金した50万円がマグレもあって300万円まで増えました。

300万円まで増えたころの2015年の1月15日にスイスフランショックが起こりました。

スイス国立銀行(スイスの中央銀行)が金融政策を突然変更し、スイスフランが暴騰して多くのFX会社がダメージを受けたのです。

これをスイスフランショックと呼びます。

私はスイスフランショックの時はたまたま取引をしておらず、ポジションも持ってなかったので何の被害もありませんでした。

スイスフランショックが起こった後、怖くなって一旦全額出金しようと思いました。

そして、「XM」に出金手続きを行いました。

ところが、「XM」に出金拒否されました。

私の取引のやり方には問題はなく、理由はよくわからないものでした。

スイスフランショックの時は多くの海外FX業者がダメージを負いました。

海外のFX業者の場合はトレーダーが証拠金以上の損失が発生した場合、証拠金を差し引いた損失は業者が背負う仕組みです。

ですから、海外のFX業者は大ダメージを負いました。

当然、「XM」も大ダメージを負っています。

日本のFX会社でしたら「信託保全」が義務付けられているので、FX会社が倒産しても顧客の証拠金は全額補償されます。

「XM」は顧客の証拠金を分別保管していますが、法令上は「XM」の資産ですから会社が傾くのであれば、顧客の証拠金に手をつけるでしょう。

おそらくこういったことが出金拒否の理由だと思います。

私と同じように出金手続きする人が続出したのでしょう。

全部に対応したら会社が傾く可能性だったありえます。

それしか考えられません。

「せめて最初に入金した50万円だけでも返してくれ」とメールしましたが、駄目でしたね。

日本語でやりとりしてくれる会社だから大丈夫だと思ってました。

それが、まさかの出金拒否とは・・・

ローン返済の資金を増やすどころか、50万円を失ってしまうなんて・・・・

「XM」は日本の法律は適用することのできない業者ですから、日本の金融庁に泣きついても金融庁はどうすることもできません。

当時も金融庁はホームページで「無登録の海外FX業者は利用しないでください」って呼びかけてました(汗)

ですから「XM」が「駄目なものは駄目だ」といったらそれで泣き寝入りするしかないのです。

おそらく、「XM」はこういった非常事態以外の時は「出金拒否」などせずにちゃんと対応してくれるはずです。

でも、私はこのような経験をしてしまったので、「XM」だけでなく他のものも含めて無登録の海外FX業者で二度と取引をしないと誓いました。

海外FX業者は利用するな!

このように海外FX業者で取引をして資金を増やせたとしても「出金拒否」されたら全て水の泡です。

「XM」のような無登録の海外FX業者の利用を推奨しているサイトやブログが多いのは、皆さんに良かれと思って紹介しているわけではありません。

先ほども述べましたが、ユーザーが取引し続けてくれる限り、報酬が振り込まれ続けるシステムがからメリットばかりを主張して口座開設を勧めるのです。

そうはいってもユーザーが取引し続けるケースって少ないのでは??

そう思われるかもしれません。

ところが、ほとんどの人が一旦資金を溶かしても数百倍のハイレバレッジ取引で負けを取り戻せる可能性があるので、再び入金して取引するケースがほとんどなのです。

また、再入金に対してもボーナスをつけるのでそれが再び入金するきっかけにもなっています。

100万円や200万円をいきなり入金する人は少ないですが、5万円を入金しては溶かし、再び5万円を入金しては溶かし・・・を繰り返す人はザラにいます。

それが30回も40回も繰り返されるとトータルで100万や200万を超えるのはザラです。

それをさせるのが海外FX業者の狙いであることはもうお気づきかと思います。

うまいこと人間の心理をついています。

皆さん、無登録の海外FX業者の狙いに引っかからないようにしましょう。

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