ワンルーム投資で管理費・修繕積立金を滞納した時に何が起こるのか?
ちょっとここで話を戻しますが、私は、ローン返済ができなくなったと同時に新築ワンルームマンションの管理費・修繕積立金も支払えなくなっていました。
その時のことを書いておきます。
管理費・修繕積立金を支払えなくなってから1か月後にマンションの管理組合から督促がきました。
当然、私は支払えないので、とりあえず電話して「支払えない理由」を言います。
しかし、だいたいの管理組合が無情にも
「いついつまでに滞納分を支払ってください。」
「お支払がない場合は法的手続きを検討しますから。」
と言ってきましたね。
消費者金融に借金してでも滞納分を支払おうかと一瞬思ったのですが、一時しのぎにすぎないことははっきりしているので、やめました。
それでどうしようもないので、放置していると次のような内容証明が送られてきます。
【内容証明書用紙】
貴殿が所有する○○の○○号室の管理費及び修繕積立金(内訳として、月額管理費○○円 月額修繕積立金○○円)において平成○○年○月より平成○○年○月分迄の合計○○円が、賃貸管理会社による採算にわたる請求および電話連絡にもかかわらず平成○○年○月○日現在、未納となっております。
つきましては、本書到着後、5日以内に左記の口座に○○円をお振込にてお支払いをお願いいたします。
尚、期日までにお支払いがない場合は、誠に遺憾ながら法的手続きを検討させていただきますので、本書到着後5日以内にお振込みできない場合は、10日以内に必ずご連絡願います。
この郵便物は平成○○年○月○日第○○○○○号書留内容証明郵便物として差し出したことを証明します
日本郵便株式会社
この内容証明が届いてからマンションの任意売却が完了するまでに数か月過ぎましたが、法的手続きをとられることはありませんでした。
ネットビジネス詐欺師に対して民事訴訟を起こした経験からわかることなのですが、訴訟するにはお金もかかるし、時間もかかります。
また、民事訴訟の判決(管理費・修繕積立金の滞納分を支払え)を無視しても何の罪にもなりません。
銀行口座の差し押さえや動産執行もできますが、さらにお金を支払わなければできませんし、空振りになる可能性もあります。
事実、私はネットビジネス詐欺師の銀行口座差し押さえを、さらにお金を支払って実行しましたが、空振りに終わり、1円も回収できませんでした。
こういった理由から管理組合は数万円のために管理費から民事訴訟費用を捻出して裁判しようとは思わないのです。
個人的には裁判費用、弁護士費用はしょうがないですが、差し押さえ費用に関しては法律を変えて無料で実行できるようにして欲しいと思います。
裁判費用、弁護士費用、差し押さえ費用も全部自腹でしないといけないってあまりにも理不尽ですから。
今回は皮肉にもその法律のハードルの高さに助けられましたが。。。
この督促の管理費・修繕積立金の滞納分はワンルーム物件の任意売却後にすべて支払いました。
管理費・修繕積立金を滞納してしまった時の対応のまとめ
ワンルーム投資で管理費・修繕積立金を滞納すると所有物件の管理組合より督促の「内容証明書」が送られてきます。
管理費・修繕積立金を支払うことができなくて、任意売却するつもりの人は管理組合に「任意売却したらお金ができて支払えるので、それまで待ってください。」と伝えてください。
任意売却には多少時間がかかりますので、それまでに数回の督促があるかもしれません。
「支払いを求めて民事訴訟を起こす」と言ってくるかもしれません。
しかし、訴訟を起こすことは限りなくゼロに近いので、そこは真に受けずに任意売却が完了するまで待ちましょう。
任意売却で入った資金から滞納した管理費・修繕積立金を支払うことになります。
管理費・修繕積立金を滞納し、「内容証明書」が送られてくる時点であなたのワンルーム投資はすでに破綻しています。
任意売却することを検討し、任意売却業者に必ず相談するようにしてください。
コメント