前回の記事の通り、A銀行と金融業者C融資のワンルームマンション2件は任意売却できました。
でも、残りのB銀行融資のワンルームマンションは任意売却したくてもできない状態でした。
新築ワンルームマンション販売業者Bが勝手に私のB銀行へのローン返済の立て替えを継続しているからです。
前回の記事はこちら。
私が専任媒介契約をしている任意売却業者のほうから販売業者Bに連絡をとってもらっていますが、「担当者は退職した」などとはぐらかすだけで全く話が進みませんでした。
販売業者Bは私に直接電話をしてきて、「一度会ってローンの支払いの話がしたい」という要望だけ伝えてくるだけでした。
時間はかかりましたが、ようやく任意売却業者と販売業者Bで話が以下の条件でまとまりました。
・販売業者BがB銀行融資の物件を直接買い取るか、新たな顧客を見つけてくる
・私が残債が残らない形でB銀行融資の物件の売却を成立させる
販売業者Bにとっては厳しい条件ですが、なんとか合意してくれました。
しかし、それでも販売業者Bは私に直接電話をかけてくるのをやめませんでした。
最初は販売業者Bからの電話に対応していましたが、しつこいので途中から無視しました。
それからしばらくして任意売却業者から「販売業者Bから買手が見つかった」と連絡を受けたとの知らせを聞いたので、少し安心しました。
知らせを聞いてから2週間たちましたが、何の進展もありませんでした。
「どうしたもんだろうか?」と思ってた矢先に実家の母親から電話がかかってきました。
普段、全く電話やメールもしないので、何かあったのだろうかと電話に出ると
「あんたマンション買ってたの?販売業者がうちにきたよ。返済しないと駄目じゃないの!」
と怒った口調で母親が言ってきました。
一瞬、頭が真っ白になりましたが、話を詳しく聞くと販売業者Bが私の実家を訪れたようです。
「息子さんのマンションのローンを合計で○○円立て替えをしておりまして、返済していただくようにお伝え願えないでしょうか?」
「また来ます。」
とこのように伝言を残したそうです。
A銀行と金融業者Cでさえ、法律を守って自宅に取り立てにくることはなかったのに。。。
それも自宅ではなく、実家って販売業者Bは何を考えているんだ!!
頼みもしないのに勝手にローン支払いの立て替えをしたのは、販売業者Bじゃないか!!
怒りがこみ上げて、法律に違反していると思い、罰してもらおうと翌日私は国土交通省を訪問しました。
しかし、「何も法律に触れるようなことはしていないので、民事訴訟をしてもらう他ない」という残念な回答でした。
販売業者Bの行為は誰が見ても悪質だが、残念ながら宅地建物取引業法に抵触してはおらず、金融業者のように「貸金業登録」をしている会社ではないので、貸金業法にも抵触しないとのことでした。
国土交通省の人が丁寧に時間をかけて話を聞いてくれたのが唯一の救いでした。
法律ではどうしようもない、でも販売業者Bはまた実家に来る、どうしたらいいんだ。。。
待てよ、アイツらはB銀行融資の物件をこちらで任意売却されたら困るよな。
任意売却しても4~500万の残債が残るだろうから、その結果B銀行からアイツらはペナルティを食らうだろう。
そうすると販売業者Bがワンルームの購入者を見つけてきても、B銀行が購入者に融資してくれなければ、アイツらの商売に支障が出てくるはず。
「弁護士に依頼してB物件の任意売却の処理を進めるぞ!」とアイツらに言えば、ビビるのではないだろうか。
すぐさま、任意売却業者に電話しました。
販売業者Bが実家訪問など嫌がらせをしてくるので、「弁護士に依頼してB物件の任意売却の処理を進めるぞ!」と脅しをかけても良いでしょうか?
販売業者Bとの今の交渉が決裂する恐れもありますが、ここまでされるなら反撃したほうが良いでしょう。
鈴木さんが販売業者Bに抗議した後に、おそらく私にも販売業者Bから連絡があるでしょうから「弁護士は私が紹介しておいた」と言っておきます。
任意売却業者に電話をしたあとに早速実行に移しました。
私が販売業者Bに抗議の電話をしてから1時間後に任意売却業者から電話がかかってきました。
販売業者Bから連絡ありましたか?
はい、ありました。
ローンの立て替えの件ですが、鈴木さんには返済を今後一切求めないし、実家も訪問しないことを約束させました。
彼らが約束を破った場合、私どもと提携している弁護士を使うつもりです。
今から2か月以内に買手を見つけなければ「B銀行に連絡をして任意売却することを伝えるぞ」と言っておきました。
彼らは必死になって買手を探すと思います。
おそらく2か月以内に買手は見つからないでしょうが、どちらに転んでもB銀行融資の物件の任意売却の話が進むので良いことだと思いました。
やっと全物件売却に向けて一歩前に進むことができました。
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