前回の記事に書いた通り、相談した任意売却業者と専任媒介契約を結び、ワンルームマンションの任意売却をお願いすることにしました。
前回の記事はこちらです。
そして借入先のA銀行、B銀行、金融業者Cから電話や督促が来た時は、必ず任意売却業者に連絡することも約束しました。
情報の共有化をはかる意味もありますが、その都度どのように対応したら良いかアドバイスをもらってこちらの思惑通りに進めていくためです。
任意売却業者と専任媒介契約を結んでから1か月後にA銀行から連絡がありました。
私は任意売却を検討しています。
お手数ですが、私と専任媒介契約している業者に連絡をとってもらえませんか?
私どもA銀行としては今の鈴木さんの状況を詳しく聞きたいので、一度お会いできませんか?
最初は一人でA銀行を訪問して話をしにいこうと思いましたが、不安だったので、任意売却業者に頼んで付き添ってもらうことにしました。
A銀行に再度連絡をとり、任意売却業者が同席することをOKしてもらいました。
それから3週間後に任意売却業者と一緒にA銀行を訪問しました。
そこで、A4一枚の用紙を渡され、そこに書かれた項目にそって記入していきました。
早速ですが、現在の状況を聞かせてください。
現在は無職で失業給付をもらっていますが、それは生活費に消えています。
やっと体調もマシになってきたので、就職活動をしようと思っています。
事情はわかりました。
ワンルームマンションはどのくらいの値段で売却できそうですか?
私が鈴木さんのかわりにお答えします。
あの物件は1,000万円~1,100万円の間ぐらいで売却できそうです。
ちなみにA銀行からの借入額は1,620万円です。
えっ!そんなものなのですか?
鈴木さんはワンルームマンション販売業者Aに本来の相場より高値で購入させられていますので、適正価格とかけ離れているのです。
私どもには豊富なネットワークがありまして、任意売却の経験も豊富ですので、10万円、20万円でもなるべく高く売却するつもりです。
あの物件は1,400万ぐらいで売却できると思っていました。
こちらで任意売却業者を探そうと思ってましたが、そちらにお任せします。
鈴木さん、任意売却が完了した後に残債のことについて再度お話しましょう。
こんな感じでA銀行との話は終わりました。
A銀行は電話も手紙も丁寧な印象で、実際に対面しても丁寧に接してくれてこちらとしては申し訳ない気持ちでした。
お金があれば、返済したいけど、ないんだもの。
A銀行からA銀行融資のワンルームマンションの任意売却の許可が正式に出たので、任意売却業者に早速動いてもらうことにしました。
結局、A銀行融資のワンルームマンションは1,270万円で任意売却しました。
そこから仲介手数料や司法書士に支払う金を差し引いて1,200万円をA銀行に返済しました。
A銀行に対する残債は366万円となりました。
ちなみに残債は遅延損害金がついてくるので、1日ごとに増えていきます。
次に任意売却できたのは金融業者C融資のワンルームマンションでした。
金融業者Cから融資された金額は1,780万円です。
金融業者CはA銀行と違い、こちらは電話も督促も手厳しかったです。
最初の頃は
「任意売却は時間がかかるから、それまでは何としても支払って欲しい!!」
「そうでないと物件を競売にかけますよ!!」
などと2日に1回のペースで電話がかかってきました。
根ほり葉ほり聞かれ、消費者金融に借金してでも支払おうかと思ってしまう精神状態にもなりそうになりました。
金融業者Cは信販系の会社の中で取立てがキツイ会社なので、半分嫌がらせのように連絡してくるようですね。
途中ですでに任意売却業者に相談していたので、無視することなくちゃんと向き合って電話できました。
これが2か月ぐらい続きました。
その後、金融業者C融資のワンルームマンションは1,170万円で任意売却しました。
そこから仲介手数料や司法書士に支払う金を差し引いて1,100万円を金融業者Cに返済しました。
金融業者Cに対する残債は587万円となりました。
任意売却後は電話をかけてくる金融業者Cの部署が変わったようで、ちょっと柄の悪い男の人から
「返済計画を立ててください。数千円しか無理?そんなの話にならないでしょ。」
「返してくださいよー。」
「ご家族とか親戚とかいますよね。」
「裁判して強制執行かけますよ。」
「就職が決まったら、そこから出る給与も差し押さえしますからね。」
と脅しが入り混じったけっこうキツい電話が2か月間で10回ほど続きました。
その苦痛に耐えたあとは、金融業者Cからはしばらく連絡はこなくなりました。
最後に残りのB銀行融資のワンルームマンションの任意売却については次回の記事で書きます。
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