今回は、私が2021年より保有していた仮想通貨Symbol(XYM)を売却した理由について書いていきます。
最大で1XYM = 60円まで価格が上昇したことがあったSymbolですが、現在の価格は0.9円です。
本当はもっと価格が下がっても保有し、さらに数年我慢しようとも考えていました。
ちなみに私の仮想通貨Symbolの平均取得単価は約7.3円でした。
借金の返済のアテにしていたことも少しありますが、それ以上にSymbolブロックチェーンに魅力を感じていたからです。
そんな私がなぜ今回見限ってSymbolを売却してしまったのか?
理由は2つあります。
国内取引所GMOコインから仮想通貨Symbolが上場廃止
海外取引所では少しずつ上場廃止になっていったSymbolですが、複数の国内取引所ではずっと上場しておりました。
ところが、そんな国内取引所のうちの1つのGMOコインからSymbol上場廃止のニュースが流れました。
XEM、BAT、QTUM、ENJ、XYM、MONAの取扱廃止に関するお知らせ
いつもGMOコインをご利用いただき、誠にありがとうございます。当社ではグローバルでの流動性不足により当社でのカバー取引やプライス生成の継続が困難な点を鑑み、お客さまに対するサービス提供に支障が生じる可能性があるため、以下の暗号資産の取り扱いを廃止させていただきます。
■取扱廃止となる暗号資産
・ネム(XEM)
・ベーシックアテンショントークン(BAT)
・クアンタム(QTUM)
・エンジンコイン(ENJ)
・シンボル(XYM)
・モナコイン(MONA)■2025年6月28日(土)定期メンテナンス
GMOコイン:XEM、BAT、QTUM、ENJ、XYM、MONAの取扱廃止に関するお知らせhttps://coin.z.com/jp/news/2025/05/14508/
・「販売所」BATのサービス終了
・「取引所(現物取引)」XEM、BAT、QTUM、ENJ、XYM、MONAのサービス終了
・「暗号資産FX」BAT/JPYの新規注文の受付終了(※本メンテナンス時に、新規有効注文は取り消しとなります)
・「貸暗号資産ベーシック」XEM、BAT、XYM、MONAのサービス終了
・「預入」XEM、BAT、QTUM、ENJ、XYM、MONAの受付終了
このニュースが流れたのが2025年5月21日でしたが、Symbolの価格は1.8円から1.2円まで大きく下落しました。

そこから1円も割り込んでしまい、現在のSymbolの価格は0.9円となってしまいました。
2025年6月28日で上場廃止とのことです。
この記事を書いているのが6/26ですので、あと2日でSymbolは上場廃止になります。
このニュースが流れた時点でSymbolを見限り、売却した人が多かったようです。
他の国内取引所でもSymbol上場廃止になる可能性が高くなったからですね。
しかし、私はこれだけの理由ではSymbolを見限るつもりはありませんでした。
もう1つ理由があったのです。
Symbolの組織「リンガフランカ」の活動の詳細が明らかにされなかった
リンガフランカというのは、Symbolの組織の1つで、「仮想通貨取引所・マーケットメーカー・流動性プロバイダーとの連携に注力する」組織です。
2024年にバミューダで法人登記されたことはわかっているのですが、現在のところ活動しているのかどうか不明です。
私はこのリンガフランカという組織によって、Symbolがアメリカの大手仮想通貨取引所「Gemini」に上場させてくれる可能性があると考えていました。
Geminiに上場すれば、Symbolの取引高は劇的に上昇し、100円を超えるのではないか?
アメリカ人に関心をもってもらえれば、可能性はあると思ったのです。
2021年にこの組織の存在が発表されましたが、「仕事の成果は数年はかかるからそれまでは保有しよう」と決意したのです。
2021年は与沢翼氏が絡んできたことで、Symbolの価格が急騰し、60円まで上昇しました。

その時は一過性のバブルであることはわかっていましたが、数年~10年のスパンで考えると保有し続けるのが得策であると思ったのです。
また、そのころには仮想通貨も税金の高い総合課税の雑所得ではなく、税金の安い申告分離課税に税制が変更している可能性が高いとも考えたからです。
それから4年がたち、SNSでは「活動はどうなっているのか?」と声をあげる人が出てきました。
Symbolブロックチェーンの関係者(外国人)にDiscordで質問を投げかけても、無視されているようでした。
やっと答えが返ってきたと思ったら、「忙しいから開発に専念させてくれ」ということだったらしいです。
おそらく活動に必要な人員が集められず、活動は停滞しているのだろうと私は思いました。
活動資金の透明性について質問している人もいて、私は「こんな状態なら新しく入ってくる人もおらず、活動は活発化しないな」と思いました。
Symbolブロックチェーン自体はほとんど完成している状態で、それを使ってどんなプロダクトを作るのかが普及の鍵になるみたいで、私はそっちのほうは少しずつですが進捗しているようには感じました。
しかし、私の目的は仮想通貨Symbolで売却益をだして、借金を減らすことです。
リンガフランカの活動が停滞している以上、アメリカの大手取引所への上場は望めません。
日本ではすでにSymbolは与沢翼氏による2021年のバブルで弾けてしまったので、Symbolの価格上昇はアメリカの大手取引所への上場しか道はありませんでした。
リンガフランカの活動は停滞、国内取引所の上場廃止…
このような状態ですと他の国内取引所での上場廃止が早まり、Symbolは再起不能になる可能性が高い!
それなら、一度Symbolを全部売却してしまおうと思いました。
組織に人が集まらない、もしくは資金不足で集められないなら、これから先は厳しいでしょうね。
私のSymbolの購入履歴と売却履歴
私は2021年3月に仮想通貨NEMを40万XEMほど保有していました。
NEMのアップデート版のSymbolが2021年3月にローンチされて、エアドロップとして40万XYMを受け取りました。
仮想通貨のエアドロップとは、企業やプロジェクトが新しい仮想通貨やトークンを無料で配布するマーケティングキャンペーンのことです。
一般的に、プロジェクトの認知度向上や、特定の条件を満たしたユーザーへの報酬として行われます。
Symbolは新しい仮想通貨で取引所に上場していなかったので、価値はゼロ円、つまり取得額は0円でした。
その後、取引所でも上場し、与沢翼氏関与によるSymbol価格の暴騰が起こり、すぐにバブルは弾けました。
この時に売却できていたら1,600万円~2,000万円の売却益は出ていたでしょう。
私が最初に購入したのは弾けて下落していく最初の段階の2022年2月~3月のことでした。
購入履歴の詳細はこちらの動画をご覧ください。
仮想通貨取引所ビットバンクで4,339,973円、仮想通貨取引所ザイフで3,204,119円を使って仮想通貨Symbol(XYM)を購入しました。
購入の合計金額は7,544,092円でした。
購入できたSymbolの枚数は約60万枚(60万XYM)でした。
エアドロップで手に入れた40万XYMとあわせて、100万XYMほどになりました。
私が購入したころのSymbolの価格は、1XYM = 15~20円 でしたが、あれよあれよと下落し、0.9円になりました。

そして今回は全部売却したわけですが、残ったのは987,736円でした。


おおまかに計算すると約650万円の損切りとなりました。
結果論ですが、借金を返済してもお釣りがくる金額でした…
とんでもない大損をしてしまったわけですが、後悔はしていません。
自分の選択のミスが招いた結果と受け止め、また最初からやり直します。
さよならSymbolまた会う日まで…